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不正咬合と遺伝 [矯正歯科治療]

 不正咬合を表すに至る原因のひとつとして,遺伝があります。

 たとえば,ヨーロッパの名門,ハプスブルク家の多くの人たちに受け口(反対咬合・下顎前突症)が認められることが知られています。受け口は遺伝するのかというと,はっきりとは分かっていません。

 これは,出っ歯(上顎前突症)でも同じく不明です。

 しかし,顔立ちは遺伝します。顔立ちを構成している一部が口元と歯の噛み合わせですから,これらも遺伝するでしょう。

 では,何が不明かというと,遺伝するならば優性遺伝か劣性遺伝かがはっきりしなくてはいけないでしょうし,遺伝子工学の進んだ現代ですから,どこの遺伝子座が関係しているかが明らかにされるべきでしょう。これらが,ほとんど明らかにされていないので,不正咬合と遺伝の関係は不明ということになります。

 不正咬合を構成している要素が多様(多数)であるために,遺伝した部分と遺伝しなかった部分とが混在しているはずですから,受け口が必ず遺伝したり,出っ歯が遺伝していくというように,単純に表現できないのだと思います。

 かりに不正咬合が遺伝することを認めたとしても,遺伝以外の要素も不正咬合の原因となっています。つまり,不正咬合は遺伝するものだから,これを予防することはできない,と諦める必要はないことになります。

 不正咬合の遺伝以外の原因は,環境的原因(要因)といわれています。これには,先天的なものと後天的なものがあります。先天的とは,母親のお腹の中にいた時期(胎児期)に起こってしまうことです。これは,自分では防ぐことはできません。すると,後天的要因を排除すれば,不正咬合になることを予防できるはずです。

 後天的要因には,全身的なものと局所的なものがあります。局所的な要因としては,これまでに紹介してきた乳歯の早期喪失や晩期残存があります。これ以外にも多くの後天的な要因があります。順次紹介していく予定ですので,もし,自分に思い当たる事項があれば,これを解決しておくことで,不正咬合になることを予防できる可能性があります。

 なお,不正咬合は成長期に形成される場合がほとんどですので,そのような年齢の方がこの情報を目にすることはないでしょうから,保護者の方,ということになると思います。


2007-12-13 21:32  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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春分

私はいわゆる反対咬合ですが、何代か続いておりますし、遺伝要因が大きいと思います。それと個性として認めてはどうかとも思いますが。
もっとも、外観は性格や能力とリンクするからこそ重視されるのでしょうから、反対咬合とよくリンクする問題点もあるのかもしれませんね。
by 春分 (2007-12-15 10:24) 

Ee

日本咬合学会というグループで受け口で顎の環境的ずれによるものとして手術せず治していますが知っていらっしゃいますか?
by Ee (2013-05-01 20:12) 

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