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T細胞とB細胞による抗原認識機構 [免疫とアレルギー]

T細胞とB細胞による抗原認識機構

 免疫については,歯学部では細菌学(微生物学)の講義のときにありました。他の大学の歯学部ではどうなのでしょうか。補体については,医学部の内科講師がやって来たような記憶もあるのですが。

 免疫は,歯科臨床に出てみると,意外と関係があることに気がついたのですが,講義を受けていたときや期末試験の時には,何となくやり過ごしてしまった分野です。もう一度,おりにふれて振り返っています。

 さて,抗原を特異的に認識して反応する細胞は,T細胞とB細胞でしょう。

 抗原に対する特異性ということが生体ではかなり重要になってくるのですが,これはT細胞とB細胞の表面に存在している抗原レセプターに依存しています。

 この抗原レセプターは,B細胞では免疫グロブリンの可変部の表面に存在していて,T細胞では免疫グロブリンのH鎖可変部に存在しています。

 T細胞とB細胞は,遺伝的に決定された特定の抗原決定基に対するレセプターをもっています。その抗原に遭遇したとき,相補的に結合して,細胞が活性化します。

 細胞が活性化するということは,DNAの合成が活発になることですから,形態的には細胞は大型化(すなわち幼若化)します。そして,分裂して,増殖するのですが,これをクローンの拡大と言ったと思います。結果的には,分化・成熟した抗原特異的な反応を導く細胞集団を構成するに至る,です。

 B細胞では,抗原刺激によって分化成熟すると,形質細胞になります。形質細胞は,抗原レセプターを構成している免疫グロブリンの可変部の特異性をもった抗体を産生します。つまり,同じ可変部をもった免疫グロブリンを産生することと同じです。

 このことから,B細胞は,少なくとも1つの特定の抗体をつくる遺伝情報をもっていることになります。遺伝情報という面からすれば,B細胞は,免疫グロブリン分子の可変部のアミノ酸配列をコードしている,と書くこともできます。

 また,T細胞は,B細胞に比べると抗原レセプターの数がはるかに少ないとされています。つまり,T細胞の抗原に対する感受性は,B細胞に比べて高く,少量の抗原でも認識することができることにつながります。しかし,T細胞の特異性は,B細胞の持つ特異性ほど厳格ではない,という反面ももっています。


2008-06-22 14:13  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

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